妊娠中(特に妊娠初期)に風しんに感染してしまうと、高い確立で胎児に様々な影響を及ぼすと言われています。
ここ数年で、大人の風しんが流行し、厚生労働省からも妊娠中の女性は風しんの感染に気をつけるようにと案内がありました。
そんな風疹について調べてみました。
風しんってどんな病気?
風しんとは発熱とともに全身に発しんが出きて、リンパ腺の腫れを伴うウィルス性感染症です。
麻しん(はしか)とよく似ている為、【三日はしか】とも言われています。
発病は、潜伏期間2~3週間の後、
全身に小さな赤い発疹がでて、発熱やリンパ腺腫脹などの症状がでます。
風しんの潜伏期間は2〜3週間。
まず全身に小さな発疹が出ます。そして、発熱とリンパ腺が腫れます。
熱は風疹患者の半分ほどと言われており、微熱程度で終わることも。
数日間で治る病気です。
妊婦(妊娠初期)にかかると胎児に影響が…
妊娠初期(妊娠20週まで)の妊婦さんが風疹に感染すると、高い確立でお腹の赤ちゃんに影響があると言われている怖い病気です。
先天性風疹症候と言われており、子どもに多様な奇形を生じる先天異常症です。
先天異常症の主な症状として、低出生体重、眼球異常、緑内障、網膜症、小眼症、難聴、心奇形、中枢神経障害など…様々です。
その異常と程度の頻度は妊婦の時期によっても異なりますが、妊娠中には絶対に風しんにかからないように注意する必要があります。
風しん予防接種は済んでいますか?
風しんの予防接種を小学校など小さいうちに済ませている人もいるのですが、年代によっては小学校で実施されなかったそうです。
その為、自分に風しんの抗体があるかどうかは事前に調べておく必要があるのです。
自分が予防接種をしたかどうか調べるには、現在、多くの自治体で妊娠を希望する女性を対象に、風しんの抗体検査(免疫の状態を調べるための血液検査)を無料で実施しているそうです。まずは自分のお住まいの保健所に問い合わせてみてください。(各地保健所問い合わせ)
妊娠をこれからしたいと思っている人、予防接種をしたか曖昧な人、風しんに感染したか分からない人は、この機会に抗体検査をされることをおすすめします。また、産院によっては無料で検査してくれるところも多いようです。まずは自分の通っている産婦人科に問い合わせてみてください。
そして、産婦人科で予防接種を受けることもできるようです。
妊婦さんだけでなくパートナーにも
自分の風しん抗体を調べるだけでなく、パートナーにも風しんの予防接種をしてもらいましょう。
平成24年、25年は男性に風しんが多く見られたそうです。
赤ちゃんを守るのは妊婦さん(ママ)自身です。
風しんが流行るのは主に冬。積極的に予防接種をするようにしましょう。